ヘビー級の統一戦をジョシュアサイドが熱望

マッチルーム・ボクシングのエディ・ハーン氏が ヘビー級3団体統一王者アンソニー・ジョシュアとの統一戦を訴えて22日(日本時間23日)ラスベガスで開催されるWBCヘビー級タイトルマッチ、王者デオンタイ・ワイルダー(米)と元統一王者タイソン・フューリー(英)の勝者との対戦を熱望した。

 WBAスーパー、IBF、WBO王者のジョシュアは6月、IBF指名挑戦者のクブラット・プレフ(ブルガリア)との対戦が内定している。この試合に勝てば元クルーザー級4冠王者、オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)との指名試合が義務付けられているが、ハーン氏によれば、ジョシュアはWBC王者との対戦が実現すれば、WBO王座の返上を考えているという。 ロン・ルイス記者のレポートによると、ハーン氏はワイルダーが勝とうと、フューリーが勝とうと、勝者との対戦交渉に入ると主張。「1本のベルト保持者は3本のベルト保持者に勝たない限りナンバーワンと言うことはできない。ジョシュアが彼らより、特にワイルダーより優れたボクサーであることは疑いの余地がない」と言い放った。

ハーン氏は「彼らに再戦条項があることを知っているが、たぶんそれは行使されないだろう。もし再戦をしたいのなら、そのあとに交渉する準備ができている」と実現に向けての交渉を強い意思表示をしている。

ジョシュアは昨年、伏兵のアンディ・ルイスJr(米)にまさかのTKO負けを喫して王座陥落。再戦で3冠王座を奪い返したものの、ルイスに脆くも敗れたインパクトは消えていない。3冠王者とはいえ、ワイルダーとフューリーを差し置いて「私がナンバーワン」とは言えない現状もある。

ジョシュアとワイルダーは2018年に統一戦の交渉が進んだものの最終的に決裂。結局、ワイルダーはその年の12月にフューリーと対戦した。試合はドローながら大いに盛り上がったこともあり、今回の再戦にいたった。という経緯もある。そのためジョシュア陣営は「今度こそはビッグマッチを逃さない」と今回は必死のようだ。


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